期待したのとちょっと違う。映画『Manny』レビュー
- 2018.04.21
- 映画
- ドキュメンタリー, マーク・ウォールバーグ, マニー・パッキャオ, 映画

否定的な意見多めですがどうか、マニー・パッキャオファンの方怒らないでください。マニー・パッキャオがどうのこうのでは無く、映画としてのレビューですので。特にパッキャオが嫌いとかそういうことではないです。むしろ好きです。
マニー・パッキャオの半生を描く映画『Manny』レビュー
フィリピンの国民的英雄、マニー・パッキャオの本人出演ドキュメンタリー映画『Manny』についてレビューします。
まず初めに、ボクシング映画やアクション映画見た後の高揚感や血がたぎる感じを味わいたくて見始めた訳ですが、この映画『Manny』はそういった類の映画とは違ったものでした。構成がそういった作りではなかったですね。
本人の過去のボクシング映像やオフショット等の映像と、パッキャオと親交のある人々のインタビューを交互に差し入れて半生を描いていく。そんな構成。これがずっとだからだるい。
盛り上がりどころがあんまり無いんですよね。ちなみにこの映画『Manny』は2014年の映画で、フロイド・メイウェザー戦の前の話。メイウェザー出てない事は無いけど期待はしないでください。
パッキャオのジム映像やインタビューの中に、ファンである、『TED』や『トランスフォーマー』で有名なマーク・ウォールバーグが出演していることは少し以外で驚きました。
話逸れますけど、マーク・ウォールバーグでが主演で僕がオススメする映画は『2GUNS』。アクション·コメディ映画としての世間の評価はともかく僕は好きな映画です。
話戻します。盛り上がりどころが無いと先に述べましたけど、基本的にはパッキャオの光の部分が殆どで影がない。一切映像として描かれていない訳では無いけど薄い。
この映画のテーマの1つに、パッキャオも信仰する『神』という存在があると思います。なにかパッキャオすらも神格化する意図がある様にも感じられます。
さらっと、言葉で『俗世的なことは捨てる』みたいなことは言ってましたが、それで終わり。ドキュメンタリーでありながらパッキャオの影の部分、酒や浮気、ギャンブルと言ったところがほとんど描かれていない。
光と影、影を乗り越えてこそのドキュメンタリーであり感動を呼ぶところであるのかなと思いますがそこが薄かった。パッキャオの栄光にバイアス強めなのが興ざめしたところ。
もう一つのテーマがパッキャオがフィリピン人であること。劇中で『フィリピン人は自分の血を恥じている』と語られていました。対しパッキャオは世界中で活躍する人物となり、フィリピン人の希望となり、また国の英雄となり下院議員(現在は上院議員)にまで登りつめています。この辺りはストーリーは考えさせられるものがありました。
ただ、最後の最後、ありきたりで使い回しのテロップが超ダサい。あれはないわー。
全体的に見て、フィリピンの国民的英雄であるパッキャオ本人を使ったドキュメンタリーである必要があったかもしれないけど、再現でも良かったんじゃないかな。
数多く作られてるスティーブ・ジョブズを題材とした映画みたいに。その中でも僕はアストン·カッチャーが演じた2013年の『スティーブ・ジョブズ』が好きです。
酷評となりましたが、本当にパッキャオか嫌いなわけじゃないです。あくまで映画としてのレビューです。
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